マッサージ業界では常識なのですが、マッサージの最大のコツは、自分の体重を上手に利用することです。

マッサージされる人がよく漏らす不満としては、「マッサージしてくれても、数分も経てば手や腕の疲れを訴えて休憩してしまう」といったものがあります。してもらっておきながらそうした不満を漏らすのもどうかと思いますが、気持ちは分からなくもありません。

マッサージしてすぐに感じる疲れは、本人のポジショニングによるものです。マッサージに長けた人は、単に握力に任せているのではなく、立ち位置や体重使って、少ない労力でも効果的なマッサージを行っています。誰かをマッサージをする場面を想像して下さい。相手の隣に立ったり、隣に座ったりするよりも、相手より高い位置で構える方が効果的にマッサージできます。

つまり相手が床に座っている場合はソファに座るべきですし、相手がソファに座っている場合は、その背後に立つべきなのです。