誰かにマッサージを施す場合はとにかく相手を傷つけないように心掛けることが重要です。その箇所が筋肉であれば、強く揉まれると痛みを感じます。

圧迫も加減が大切で、強すぎると不快に感じます。具体的には、指を揃えることをお勧めします。圧力が分散され、筋肉を傷めにくいのです。意外に思われるかもしれませんが、マッサージは彫刻に似ています。彫刻の工程として土を捏ねるとき、柔らかくなるまでかなりの時間を要します。

マッサージも同様です。本格的に揉む前に、時間をかけて相手の身体を温める必要があるのです。力加減が相手に合っているかは必ず聞きましょう。押されていると感じてもらいながらも、痛いと思わせてはなりません。人によっては強い揉み方を好みますが、その場合はさらに体重をかけてあげましょう。筋肉が硬くなっていれば、関節を使うのも有効です。マッサージすべきではない箇所もあるので頭に入れておきましょう。

首の前面や上腕の内側、下腹部等は触らないようにします。揉み始めは柔らかく、左の肩から入って、手の平全体を使って体重を掛けます。右肩も同様に行ってください。